「ブッダの智慧で中高生の悩みに答えます」(創元社)
※2025年1/16刊行
中学生・高校生の不安や悩み事へ親身に回答現代の中学生・高校生から募ったさまざまな質問に、スマナサーラ長老が親身になって語りかける問答集。「失敗した過去を引きずる」「努力が報われない」「病み期が来た」などの個人的な悩みや、勉強の仕方や将来の進路への不安や迷い、「人に好かれたい」といった切実な願望に対して、仏教の視点もまじえて鋭く明解に回答していく。相談できる相手がいない10代の人たちに、人生の貴重なヒントを授ける中高生のための生き方入門。
70歳から楽になる
人生の終盤にさしかかり、真摯に生き方を模索する人たちへ
一見成功して不自由なく見える人も、誰もが何かの問題を抱えながら生きている。70代、老いの境にさしかかり、どこか不安を抱えているという人の心が軽くなり、明るく生きるための智恵がある。欲や執着を手放し、悩みや怒りを捨てて気持ち良く人生の最後のステージを生きるコツとは? スリランカ初期仏教の教えでユーモアたっぷりに習う、合理的な人生の智慧。
一日一分ブッダの教え 365
少しずつでもどこからでも。
ちょっとした時間に一分で読める名法話。
明るく毎日を生きるための仏教のエッセンス
今日から始める幸せの積み重ね
アルボムッレ・スマナサーラ長老の著書や法話から
厳選した365話を「一話一分」で読める文量でまとめました。
日々の生活の中で気軽に読めるハンディな一冊です。
スマナサーラ長老が道元禅師を読む
まったくの自由、無限の解放。
――それが仏道だと、道元禅師は言う――
スマナサーラ長老が説く、初期仏教の流れを汲むテーラワーダ仏教。
道元禅師が日本に持ち帰り、深化させた禅の教え。
歳月を超え、ふたつの「教え」に見出された共通点とは?
『スマナサーラ長老が道元禅師を読む』
怒らないこと
怒らない人にこそ智慧がある。人類史上もっとも賢明な人、ブッダは怒りを全面否定しました。その真意を平明に解き明かします。
無常の味方
ブッダが説く「無常」は、「花が散って寂しい」「親しい人が死んで悲しい」といった感情的なものではありません。「無常」とは、物質も生命の心も、万物は瞬時に変化するという普遍的で客観的な事実です。一切の現象は一時的に成立しているにすぎません。そして、無常に基づいて生きるなら、明るく、元気でいられます。無常は、人生そのものを引っくり返して、苦しみを完全になくして、解脱、覚りを体験させる真理なのです。
苦の味方
「苦(dukkha)」は、お釈迦様が発見した「生命に関する真理」です。それは、日本人がイメージする「苦しみ」とはニュアンスが異なります。「苦しみ」も「楽しみ」も含めて、「命」そのものが「苦(dukkha)」なのです。私たちは「楽しい」と感じるときもありますが、「楽しみ」には限界があります。そして、「ある苦しみ」を「別の苦しみ」に変えることが、「生きること」の正体です。この「苦(dukkha)」の真意を理解し、苦を滅する道を歩むことが仏道なのです。
無我の味方
「本当の自分」を探し続け、「確固とした自我」を確立しようとする私たち。しかし、お釈迦様は、「自我はない」「一切は無我である」と喝破されました。生命には「自分がいる」という実感があるものですが、「変わらない自分」があるわけではありません。様々な因縁によって瞬間瞬間に変化する「自分という流れ」があるだけです。この無我の真理を発見することで、私たちは世界の役に立つ人間に成長し、そして、執着をなくし、解脱という自由に近づくことができるのです。